ナノテクノロジーには、マイクロエンジニアリングを越えて装置を小型化することが含まれる。ナノスケールレベルで、VAN DER WALLの力と量子効果のような異なった物理原理が支配的になるにつれ、材料は全く違った特性を持ち得る。摩擦や表面張力といった力に対する直感的な理解はこのレベルでは役に立たない。ナノ構造材料は従来のバルク材料より強く軽い場合がある。Business Communications Company, Inc.の最新英文市場調査報告書「Biomedical Applications of Nanoscale Devices」は生物医学でのナノスケール装置の用途を検証している。例えば、分子診断、医薬品、ドラッグ・デリバリー、新薬発見、また画像装置などのナノツールやソフトウェア、メディカルインプラントが挙げられている。
この報告書によると、ナノスケール装置・分子モデリングの世界市場は年間複合成長率27.5%で拡大し、2002年の4億600万ドルから2007年には13億7,000万ドルに拡大するとしている。ナノスケール装置はひとつ以上の重要な部品を有し100ナノメートル以下の構造上の特徴を持つ。
一部のナノスケールデバイスは、生物医学分野で使用する場合、米国なら食品医薬品局(FDA)の認可を受けなければならず、欧州連合(EU)や他の国々も同様の規制がある。認可を受けるためには、動物実験や臨床試験、相互監視(peer-review)を含むデータの綿密な分析をしなければならず、かなりのコストがかかる。例えば製薬会社は平均6-8億ドルの開発費用と12年間の開発期間をかけている。したがって、たとえナノテクノロジーが1兆ドル以上の経済効果を世界経済にもたらすと予測されるにしても、それが成功裏に事業化されるまでにはまだ時間がかかる。現時点では利用可能という域を出ていないからである。
ナノスケールデバイスは最終的には医薬品として、またドラッグ・デリバリーに使われるだろう。また医療診断、新薬発見、また基本的な生物学的研究でけでなくMRI、X線装置などのイメージング機器の造影剤としての用途も考えられる。
この報告書にはディップ・ペン式ナノリソグラフィーや原子間力顕微鏡 (AFM)などのナノスケールのカンチレバーを使うナノツールについても記述している。人工網膜などの人工細胞・器官を作製する試みについても論じている。生物医療のナノスケールデバイスによる収益は2007年まで年間複合成長率34.5%で拡大し、10億ドル産業に成長すると予測している。
Global Market for Biomedical Nanoscale Devices, 2001-2007 ($ Millions)

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2001 |
2002 |
2003 |
2004 |
2005 |
2006 |
2007 |
AAGR %
2002-2007 |
|
Nanoscale devices
|
234 |
269.3 |
339.0 |
438.2 |
583.1 |
808.5 |
1,186.1 |
34.5 |
|
Molecular modeling
|
132 |
137.0 |
149.4 |
157.0 |
165.0 |
173.0 |
182.0 |
5.8 |
|
Total
|
366 |
406.3 |
488.4 |
595.2 |
748.1 |
981.5 |
1,368.1 |
27.5 |