米国調査会社、Cambridge Healthtech Institute が発行する市場調査報告書シリーズInsight Pharma Reportsの最新報告書 「Next-Generation Sequencing: Scientific and Commercial Implications of the $1000 Genome(次世代シーケンシング:1000ドルゲノムの科学的、商業的影響)」の販売を開始しました。本調査報告書では、次世代シーケンシング技術の歴史と研究開発、次世代シーケンシングの応用、関連企業プロファイル、将来の動向などについてまとめられています。
[概要]
処理能力やコストと言う面で格段の進化を遂げた新たなシーケンシングプラットフォームの商業化が驚異的な進捗を見せていることをますます多くの企業や学術団体が報告しています。多くの関連分野において目覚しい進化を遂げているのはいうまでもなく、パーソナライズドゲノムシーケンシングの日常化が突如として目前に迫っています。
当報告書では、遺伝子配列解析に携わるライフサイエンス企業の見解と現状、および今後の計画についてウェブによる定量的調査の結果と分析内容について報告しています。
この調査で、DNAシーケンシングの主な応用分野について質問したところ、最も多かった回答はリシーケンスでした(41%)。2番目に多かった回答はDe novoシーケンシングとなっています(21%)。その他の応用には、遺伝子型決定、比較ゲノミクス、システム生物学などがあります。「その他」という回答の中には、バイオインフォマティクスやソフトウェア、診断学、プロテイン機能なども含まれています。複数の応用分野に関わっていると答えたのは一握りの回答者でした。
科学者らが数年前にHuman Genome Projectによる結論を歓迎したため、数多くの新たなシーケンシング技術がさかんに開発されるようになりました。こうした技術は機械一台あたりのDNAシーケンスのアウトプットを劇的に増加させ、工程が小型化され数百万の対応が並行して行えるようになったことでコスト削減が可能となりました。多くの場合、それぞれのDNAの長さは従来のサンガー法によるものと比べかなり短いですが、配列量が完全でありまたその配列のために精巧なコンピュータ技術があることから、学術界および産業界においてすでにこの技術には多くの応用分野が生まれています。
これらの新たな技術は必ずしもヒトゲノムシーケンシングを標的としたものではありませんが、「1,000ドルゲノム」というひとつのキャッチフレーズの下で進められています。専門家によると、この1,000ドルとは、ヒトゲノムシーケンシングが世界の中流クラスに到達する場合のおおよそのコストであるといいます。その点では、ある完全なゲノムを配列させるコストは、人々が慣れきっている他の多くの医療処置程度のものとなるでしょう。これはDNA(または少なくともDNAのコーディング部分)の完全な遺伝子を解読することとなり、多くの奇病や一般的疾患の素因を解明したり、充実した健康な生活を送るための食生活やライフスタイルの改善、投薬治療の調整のため、知りたいと願う人々に情報提供するなど、想像もつかないほどの結果を生み出す可能性があります。
次世代シーケンシング今はまだ初期段階ではありますが、すでに驚くべき数の応用が始まっており、近い将来さらに広がっていくでしょう。
[応用分野]
当報告書で取り扱っている応用分野は次のとおりです。
- パーソナルゲノミクス
- 癌ゲノムAtlas
- 進化ゲノミクス
- 環境ゲノミクス
[企業]
当報告書では、下記の次世代シーケンシング分野におけるリーダー企業の活動と進捗についても概説しています。
- Applied Biosystems
- GE Healthcare
- Helicos BioSciences
- Illumina/Solexa
- Reveo
- Roche/454 Life Sciences
- VisiGen Biotechnologies
[技術]
当報告書では次のような開発技術とその応用について説明し分析しています。
- パイロシーケンシング
- 合成によるシーケンシング
- オリゴヌクレオチド検出によるシーケンシング(SOLiD)
- 単一分子シーケンシング
- ナノ細孔シーケンシング
- 光トラッピング