進行癌は一旦広がると、または骨に転移するとほぼ治療が不可能になります。骨転移した患者には、抗癌治療に加えて、骨格合併症のための補助治療が必要となります。しかし、現在骨転移の治療に用いられているビスフォスフォネートは、骨の痛みや骨折といった合併症のリスクを低減するものの、患者の大半において生存率に効果はありません。市場調査会社Datamonitorによる新たな報告書によると、ビスフォスフォネートは早期癌患者の骨転移を効果的に防止することができ、これによって進行による合併症の管理を劇的に改善することができるとしています。
主な4つの癌のうち3つが共通して骨に転移する
2008年、7大市場において225,174人が乳癌や肺癌、前立腺癌、甲状腺癌、そして、腎臓癌の主流(85%)である腎細胞癌などによる骨転移と診断されると予測されています。
癌が骨に転移した場合、進行性肺癌患者の3分の1が骨に転移し、骨転移と診断された後の5年生存率はわずか5%となっています。進行性乳癌や前立腺癌においてもそれぞれ患者のほぼ7割が骨に転移し、5年生存率は4分の1程度です。
骨転移患者は骨痛や骨折、高カルシウム血症、脊髄圧迫(腫瘍が骨髄を圧迫する)などの骨格合併症にしばしばかかります、とDatamonitorの癌アナリストChandni Surti氏はいいます。ビスフォスフォネートが骨格合併症のリスクを最大50%低減しますが、ほとんどの進行癌患者において、生存率の改善は見られません。