米国の触媒需要は年率4.5%伸び、2007年には35億ドルに達すると予測されている。数量ベースでは、消費量は年率2.1%増加し81億ポンドに拡大するとされている。主な成長要因として高性能な次世代触媒の堅調な販売と環境圧力が指摘され、それが製品ミックスの変更や新製品開発の起爆剤となるとしている。利益の拡大を減速させるのが、品揃えの拡充と買い替え頻度の少ない寿命の長い新触媒の開発としている。これらを含む様々なトレンドが米調査会社The Freedonia Group, Inc.の最新英文市場調査報告書「Catalysts」に記述されている。
製油触媒需要は年率3.3%伸び2007年には12億ドルに拡大すると予測される。成長のけん引役は低硫黄の自動車燃料の需要の高まりで、これが特殊な流動接触分解触媒の成長とオクタン価向上効果があるMTBEの段階的削減を加速し、アルキル化触媒と改質触媒需要を盛り上げると思われる。しかし利益の拡大ペースを落とすのが、製油触媒の販売数量の減退とアルキレーション酸の販売価格の大幅な下落である。両触媒は数量の大半を占めている。
化学薬品市場における触媒需要は年率4.8%伸び、12億ドルに拡大するとしている。最も利幅が大きい分野が医薬品原料、風味・香料化学製品などのアプリケーションである。キラル触媒や生体触媒などの新技術は業界にインパクトをもたらすと思われる。様々な石油化学製品の原料としてアルカンを使用することは(現在のように、より高価なオレフィンではなく)すでに研究段階から実用化に移行している。今後数年のうちに、このような加工が次々と実用化されるのに伴い、ゼオライトや金属触媒の需要が増えるだろう。
ポリマー生産に使用される触媒需要は年率5.7%伸び2007年には11億ドルに成長すると見込まれる。その理由はメタロセンなど次世代シングルサイト触媒がプラスチック生産でますます使用される公算が大きいからである。これらの触媒は従来のエチレンやプロピレンの重合触媒(総称してZiegler-Natta触媒という)より多くの利点を有しているため今後も市場のシェアを増やして行くと思われる。しかし、従来の触媒が使われなくなるということはなく、品揃えの拡充や寿命の延長などたゆまない製品改良が施されるので、一定のプラス成長を確保すると見込まれる。
US CATALYSTS DEMAND (million dollars)
| % Annual Growth |
| Item | 1997 | 2002 | 2007 | 02/97 | 07/02 |
| Catalysts Demand | 2321 | 2770 | 3455 | 3.6 | 4.5 |
| Petroleum Refining | 890 | 1030 | 1210 | 3.0 | 3.3 |
| Chemical Processing | 808 | 925 | 1170 | 2.7 | 4.8 |
| Polymer Production | 623 | 815 | 1075 | 5.5 | 5.7 |
© 2003 by The Freedonia Group, Inc.