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2008/02/29


2011年の米国パルプ/製紙業界における化学品の需要は87億ドルに


米国におけるパルプ/製紙用化学品の需要は、高価な化学品を中心とした製品構成への移行などにより、2011年には87億ドルに達する見通しです。パルプ/製紙用化学品の価格は、エネルギーコストの上昇により、2004年から2006年にかけ大幅に上昇しましたが、今後値上がり幅は小さくなると思われます。また紙や段ボールなどの製造量の増大、再生紙の利用拡大、国際規格に対応する質の高い紙や段ボール製品の普及といった要因も、化学品に対する全般的な需要の拡大を下支えする見通しです。産業分野の戦略的調査を専門とするThe Freedonia Group, Inc.(本社、米国オハイオ州クリーブランド)がこのほど発行した調査報告書「Pulp & Paper Chemicals」には、米国のパルプ/製紙用化学品市場におけるこうしたトレンドが幅広く紹介されています。

米国のパルプ/製紙業界における需要の伸びが最も著しいのは特殊添加物で、金額ベースでは化学品需要全体のおよそ半分を占める見通しです(数量ベースでは4分の1程度)。また、再生紙の使用やプロセス水の再利用に向けた取り組みも、バイオサイドや凝固剤、凝集剤などの水処理用化学品の需要拡大を促すと思われます。 特殊添加物は、紙の強度、耐水性、不透過性といった品質や風合いの向上に役立つほか、生産性の向上、製造装置や機械の保護、廃棄物や排出物の削減にも貢献します。

数量ベースで最も需要が大きいパルプ/製紙用化学品は、充填剤と塗工顔料です。充填剤は、価格の高い繊維の量を減らすため製紙会社が多用しているもので、とりわけ充填剤や塗料用化学品の主な原料となっている炭酸カルシウムの需要は大きく伸びる見通しです。粘土も引き続き多用されますが、沈降炭酸カルシウムと重質炭酸カルシウムの両方に押されてカオリン離れが進むため、需要の伸びは平均を下回る見通しです。

再生紙と段ボールの利用拡大も、各種化学品に対する需要を下支えします。再生紙の価格は、発展途上国(とりわけ中国)の需要拡大による世界規模での供給の逼迫により、近年大幅に上昇していますが、再生繊維の価格が木材パルプから製造された繊維の価格を下回るという状況は今後も続くと思われます。パルプ/製紙業界は、環境・経済両方の理由から、再生繊維への依存度を高めており、このことが、充填剤や漂白剤、脱墨剤に加え、再生繊維に含まれる大量の不純物や汚染物質を除去するための各種水処理剤への需要を喚起しています。

US PULP & PAPER CHEMICALS

詳細

[英文調査報告書]
パルプおよび紙用化学品の米国市場
Pulp & Paper Chemicals

商品コード : 62656
出版日 : 2008/02
出版社 : The Freedonia Group