先端分野の市場情報を提供する株式会社グローバル インフォメーション(神奈川県川崎市、代表取締役社長:小野 悟)は、米国調査会社、Insight Pharma Reports 最新市場調査報告書である 「Disease-Related Biomarkers: Their Potential in Patient Screening, Prognosis, and Stratification (疾患関連バイオマーカー)」の販売を開始しました。本調査報告書では専門化とのインタビュー記事も含め、様々な疾患の診断に役立つバイオマーカーの技術開発動向がまとめられています。
[主な内容]
- バイオマーカーの歴史
- 現時点のバイオマーカー探索、開発の戦略と技術
- 様々な疾患におけるバイオマーカー探索、開発の進展状況
- 現在および将来においてコンソーシアムの果たす役割
- 市場に関係する因子(企業間提携、様々な部門の役割、競合活動、規制要因等)
- 2つの独立したアンケート調査
- 製薬、生物製剤業界
- バイオマーカー探索、診断業界
- 44の企業プロファイル
- 7人のバイオマーカー専門家とのインタビュー
[サマリー]
新規バイオマーカーの発見は過去10年間で急激に増加しました、その要因は
- 強力な "omics" 技術が発展したこと
- 新規かつ未試験の創薬ターゲットが増加していること
- in vitro診断が発展途上であり、より良いバイオマーカーによって置き換えられる機会が存在すること
疾患関連のバイオマーカーは新しいものではありません。昔からある例としては糖尿病診断のための血中グルコース濃度測定や、心肺系のリスクを推測するための血中コレステロール濃度測定が挙げられます。しかし1990年代に遺伝子マイクロアレイが遺伝子発現の研究に革命をもたらし、特定の疾患に特異的な発現を示す遺伝子が迅速に検出できるようになりました。続いて、メタボロミクスが安全試験のバイオマーカーに使用され始め、現在では疾患関連のバイオマーカーにも使用されつつあります。
当報告書ではバイオマーカーの探索、開発についての競合動向を詳細に分析しています。そして、アンケート調査によると、予算の増額を考慮している企業が多いようです。

現在、疾患関連バイオマーカーでは癌が主要な研究領域です。その理由は癌治療では生検が頻繁に行われるため豊富に組織のサンプルが手に入ること、製薬企業やバイオテクノロジー企業が癌治療薬の開発に力を注いでいることが挙げられます。最も需要のあるものは、神経疾患のバイオマーカーでしょう。ヒトの組織を手に入れることは実質的に不可能で、脳脊髄液も同じく入手困難だからです。
大手製薬企業が疾患関連のバイオマーカーの探索、検証に対して明らかに冷静な態度を示しているために、他のグループによる研究が盛んになっています。最も成功したコンソーシアムはthe SNP consortium で、疾患関連バイオマーカー探索の費用対効果の高いモデルを示しました。このモデルを利用した最近の動きにPhRMA/NIh/FDA Biomarkers Consortium があります。2006年10月に発足したこのコンソーシアムは疾患の早期発見、診断、治療に役立つバイオマーカーの探索、検証を目的としています。
疾患関連のバイオマーカー業界は多用な部門から成り立っていて、政府系の研究機関、新薬の研究開発機関、バイオマーカー探索専門の企業、in vitro診断関連の企業、監督庁より構成されています。今回の調査では興味深いことに、非営利目的の事業ではバイオマーカーの候補を特定していたのは、全プロジェクトのたった半数に過ぎなかったのに対して、全ての営利目的の事業はバイオマーカーの候補を特定しており、さらに半数以上が治験や商業化のステップに進んでいることが分かりました。
当報告書は疾患関連の探索、検証、開発、商業化にかかわる全ての人に必須のツールです。