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2008/03/31


2012年のナノテクノロジー市場は150億ドル規模に


米国ボストン発(2008年3月)--モバイル端末用コンポーネント業界は、かつてない厳しい課題に直面しています。携帯性、小型化、高い電力効率と優れたコストパフォーマンスを両立させるよう求められているからです。モバイルでのデータ利用が増えるなか、高性能のディスプレイやバッテリー、プロセッサ、RF、アンテナ、メモリを求める声がかつてないほど高まっており、こうした課題に取り組むなかで、無線端末の性能を着実に向上させることができるナノテクノロジー利用のモバイル端末コンポーネントが登場すると見られています。

ナノテクノロジーが無線端末の性能を向上させるうえで重要な役割を果たすなか、ナノテク無線コンポーネントの市場も急速に拡大すると見られています。米国の調査会社Pioneer Consultingがこのほど発行した調査報告書「Nanotechnology in Wireless Handsets」は、無線端末用ナノテクコンポーネント市場における2007年から2012年までのCAGR(複合年間成長率)を70%と見積もっており、2012年末時点での市場規模も150億ドルに達すると予想しています。今後、無線端末用コンポーネント市場で最大の市場シェアを獲得するのは、バッテリーであり、以下ディスプレイ、プロセッサ、メモリと続きます。報告書によりますと、現在ナノテクノロジーを利用しているコンポーネントは、RFモジュールとディスプレイモジュールだけですが、2012年までには他のコンポーネントの分野でもナノテク製品が段階的に投入されると思われます。 Pioneer Consultingの先端無線事業担当シニアアナリスト、Aditya Kaul氏は、「端末用コンポーネントにナノテクノロジーを導入する際必要となる短期投資は相当な額になりますが、端末業界の関連企業は、ナノテクノロジーの長期的なメリットを重視すべきでしょう。各種ナノプロセスやナノ素材の費用便益分析を行った結果、端末コンポーネントの高性能化によってもたらされる利益が関連企業の初期投資リスクを上回るという確信が得られました。長期的には、プロセスや素材の着実な改善と大規模な量産化によって部品価格が下がり、結果的に投資収益がもたらされると思われます」と語っています。

報告書は、カーボンナノチューブ、バッキーボール/フラーレン、スピントロニクス、量子ドットなどのナノプロセスやナノ素材のほか、特定の製品に対応するナノ素材として、炭化水素燃料膜、電子ベースのLED、バルク超音波発振器なども取り上げています。これらのナノプロセスやナノ素材は、端末の機能ブロックごとに分類され、モバイル端末のバリューチェーンに含まれるさまざまな関連企業とともに紹介されています。

詳細

[英文調査報告書]
無線端末におけるナノテクノロジー
Nanotechnology in Wireless Handsets

商品コード : 63956
出版日 : 2008/03
出版社 : Pioneer Consulting