英国調査会社のBusiness Insightsの最新市場調査報告書「The CNS Market Outlook to 2012」では、主な中枢神経系疾患の包括的な疫学分析と世界市場分析、開発中の主な薬剤と主要企業のプロファイルなどについて、まとめています。
中枢神経系疾患は先進国の医療費の大部分を占める要因のひとつであり、主要7カ国では35%を占めていると予測されています。しかしジェネリック医薬品の台頭や新製品の上市の遅れから、市場拡大は減速しはじめており、医薬品・バイオ医薬品企業は、アルツハイマー病やパーキンソン病など医薬品の開発が比較的進んでいない疾病分野へのR&Dの焦点の移行に取り組んでいます。成長を牽引する要素としては、他に既存製品の組成変更戦略や副作用プロファイルの継続的改善などがあります。
当報告書の主な内容
- アルツハイマー病治療分野は2006年から2012年までCAGRで13.1%成長するとされており、 中枢神経系市場における主要な成長牽引因子となると予測されています。この成長は、新製品の発売および収益ストリームを保護するための戦略実行によってもたらされます。
- 2005年から2006年における主要企業9社の中枢神経系治療薬のポートフォリオは成長率7.0%で、5,790万米ドルの売上を記録しました。しかし最近の特許切れの影響を受け、売上は不安定になりつつあります。
- 本書では、2012年までに特許による保護を失効すると予測されているブロックバスター薬の代替としてもっとも確実なコンパウンド5種を特定しています。これにはJ&JのInvega (paliperidone)、Wyethの DVS-233、Merckの抗うつ剤候補であるVilazodoneが含まれています。
- ジェネリック薬との厳しい競合により、Pfizerは実質的な収益減を続けています。しかし、Lyricaの売上が2006年から2012年における同社の製品ポートフォリオの成長を強化すると予測されています。
- 大規模なジェネリック化の動向は市場に厳しい競合をもたらすでしょう。主要企業は売上収益の保護対策として新しい戦略や適応症に関する調査を始めています。
- 日本、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、米国などの主要市場における主な中枢神経系の適応症を持つ潜在患者を分析します。
- 本書では主要市場の動向および成長牽引因子に関して詳細な分析を行っており、これを利用して中枢神経系治療分野の市場力学を発見します。
- 本書では現在販売されている製品のポートフォリオ、R&Dパイプライン、主要ブランドのプロモーション費用の動向について詳細な分析を行っており、これにより主な適応症における主要企業の営業権と将来的見通しを比較します。
- 今後の中枢神経系疾患市場においてもっとも成功する可能性の高い戦略を特定し、現在この治療分野において企業が直面している課題について理解を深めます。
調査対象企業:大手医薬品企業の市場実績、戦略的位置付
- Johnson & Johnson
- GSK
- Pfizer
- Lilly
- Sanofi Aventis
- Novartis
- AstraZeneca
- Wyeth
- Forest Labs