プロテイン薬剤市場は2001年に14%成長し、2010年には570億ドルの売上が予測されております。今日までの成長はエリスロポエチンとインシュリンが主導して来ましたが、将来はモノクロナール抗体や治療ワクチンが重要になって来ると考えられます。一方、企業はバイオ医薬品の出現や生物製剤の生産能力不足など、乗り越えなくてはならない多くの緊急課題を抱えております。
多様な市場セクターの調査分析を専門とする英国の調査会社 Datamonitor Corporation(本社: ロンドン)では、主要13プロテイン薬剤クラスを調査分析し体系的にまとめた報告書 "Therapeutic Proteins: Strategic Market Analysis and Forecasts to 2010"を発行いたしました。
当報告書は、世界全体と主要7カ国におけるプロテイン薬剤の売上、研究開発状況、年毎の主要製品・クラス別将来予測、生産能力不足とその将来成長への影響などの情報を提供しています。
40の図表を含む全体の要旨概略は下記のようになっております。
1.市場牽引要因と市場動向
- どのクラスを見ても、主力になっている製品がひとつあります。その製品の戦略は何だっ
たのでしょうか? また、将来、どんな挑戦を受けるのでしょうか?
- バイオ医薬品は現在まだ競合の域には達していません。各クラスとも従来からの成熟商品
を中心にして市場が動いていますが、どんな形で変化が起って来るのでしょうか?
- バイオ医薬品が参入した後においても、主力を保つ製品は何でしょうか?
- プロテイン薬剤クラスの中で2010年において中心になっているものは何でしょうか?
2.インシュリン市場再編成の影響
- ここ10年、Eli Lilly とNovo Nordiskが市場を支配しています。しかし、今後、製品の種類は
倍増し、クラスは分化し、他社にも市場機会が訪れます。
- GlaxoSmithKlineの経口インシュリン薬M2は2010年には市場リーダーとなり、22.5%のシェ
アを占めるでしょう。
- Novo Nordiskのインシュリンは経口インシュリンの出現により、2005年以降衰退します。
3.バイオ医薬品の参入
- 特許期限切れの第一波の到来はバイオ薬品市場に影響を与えますが、規制に制限されます。
- バイオ医薬品の参入に関する法的な側面を分析すると、認可の基準拡大が問題です。
- ブランド製品市場主役企業の防衛戦略は?
- バイオ医薬品企業が最初のターゲットとする市場はどこか?
4. アクションポイント
- プロテイン薬剤市場は2001年に15.6%伸び、270億ドルを越えました。モノクローナル抗体
とインシュリン、エリスロポエチンが成長の原動力でした。
- 同市場の規模は2010年には倍増します。これは医薬市場全体の成長率を凌駕しています。
- モノクローナル抗体は2010年にはエリスロポエチンに追いつきます。しかし、生産者との
戦略的ネットワークを形成するなどして、生産能力問題を克服する必要があります。
- バイオ後発医薬品の脅威が控えています。2007年まではともかく、その後は訴訟やライフ
サイクル管理戦略を活用して売上を防御する必要があります。