GECF(ガス輸出国フォーラム)は、世界の主要ガス産出国によって結成された相互利益追及を目的とした非公式の組織で、参加国全体で世界のガス埋蔵量/生産量の大半を占めるため、輸入国の間ではGECFが天然ガス市場においてOPEC化するのではないかとの懸念が広がっております。
多様な市場セクタの調査分析を専門とするDatamonitor Corporation(本社:ロンドン)では、GECFの各会合の要点、世界市場のカルテル化への可能性、参加国の動機や検討課題の相違などについて調査・分析した調査報告書 "Gas Exporting Countries Forum - An Overview" を発行致しました。
当報告書では、5回のGECF年次閣僚会議から浮上した問題、参加国構成の変化を背景としたGECFの全体的な強みと市場支配についての分析を盛り込み、GECF各参加国によって異なる課題と動機に焦点を当て、9つの図表を含む39ページにわたり、概略下記の内容でお届け致します。
第1章 エグゼクティブサマリー
- GECF:産ガス国の相互利益を目的とする非公式組織
- GECFは自由化が招く長期売買契約離脱の動きに反対
第2章 イントロダクション
- GECFの役割、及びガス市場でのOPEC化への発展の可能性を検証
第3章 市場状況
- GECF参加国はガス産出による相互利益を目標に結束しているが、意見の不一致はあり得る
- GECF参加国数は増加中
- 2001年の設立時、GECF参加国全体のガス生産量は世界の39%
- 設立時のGECF全体のガス埋蔵量は世界の69%
- 埋蔵量同様に、GECFのガス生産量は設立以来増加
- 参加国の増加により、GECFの世界に占める埋蔵量の割合も増加
- 参加国の生産/埋蔵状況の相違は、可採年数の大幅な変更につながる
- 全体的な炭化水素生産ミックスにおけるガスの役割は、参加国によって大幅に異なる
- GECF参加国は、各国の一人当たりのGDPが示すように、経済成長/発展の多様な段階にある
- エネルギー部門への財政的依存は参加国によって大きな差がある
- 参加国による課題と立場の違いが明らかにするロビー運動に対する姿勢の相違
第4章 ミーティングの分析
- 2001年5月に初の会合が催され、ガス市場のOPECとなることが目的ではないことを主張
- 初会合では組織の目的である12項目を表示
- 供給の安全性とEUの自由化も初会合の主な議題
- 第2次会合ではガスのOPECになる意図を再度否定し、多くの新たな問題を提起
- 第3次会合は第2次会合と殆ど同一の問題が中心
- 第4次会合も同様の問題について討議されたが、ベネズエラはGECFがガスのOPECへ発展することが望ましいと表明
- 第4次会合後、エジプトはガス価格と石油価格の切り離しを続ける
- 新たな議題が殆どなく比較的静穏だった最後の会合
第5章 結論
- GECFがガスのOPECに発展する可能性が低い多くの理由
- 国ごとに異なる課題と合意に達するまでの困難
- 本質的に異なる各参加国
- 長期契約の存在
- ガスは世界的市場ではない
- 生産割り当ての困難
- 国際的なカルテル禁止法の脅威