多様な市場セクターの調査分析を専門とする英国の調査会社 Datamonitor
Corporation(本社:ロンドン)では、ユーティリティ市場の牽引要素に関して調査分析し、特に市場ファンダメンタルズに注目してまとめた報告書 "Utilities Market Drivers: Market Fundamentals" を発行いたしました。
当報告書はユーティリティ市場の牽引要素5項目(市場ファンダメンタルズ、政策および規制、企業戦略、小売競合、技術)の中から市場ファンダメンタルズを取り上げた報告書であり、国別エネルギー消費量の成長率、LNG(液化天然ガス)製造・供給を牽引する世界的見通し、EU内で開発中のガス・電力の取引拠点に対する考察、GDPとエネルギー消費の成長率の関係に対する考察などについて、概略下記の内容でお届けいたします。
分析
- 欧州市場におけるファンダメンタルズの変化:中欧・東欧のリードが加速
- 中欧・東欧におけるエネルギー需要の成長は米国、西欧などの成熟市場の成長率を上回る
- 中欧・東欧における近年の電力需要の成長率は、米国および英国の最大約4倍
- 中欧・東欧におけるガス需要の成長率は他の地域が減少する中、一定量を維持
- 短期的エネルギー需要の成長の可能性は4項目の相互に関連しあう要因から大幅な影響を受ける
- 中欧・東欧における1人あたりのエネルギー需要は米国・西欧諸国に比べて少なく、大幅成長の可能性を秘めている
- 中欧・東欧におけるGDP成長率は全体的に他地域の予測値を上回る
- 外資企業が投資対象として中欧・東欧地域に注目し始めている
- 市場ファンダメンタルズの変化:エネルギー市場の相互関連性の増大を示す
- 欧州のガス・電力市場の自由化が進むにつれ、ホールセールハブの開発のための要件も明らかに
- ホールセール市場の開発は予め設定されたパターンに従う見通し
- 欧州でもっとも開かれた市場である英国ではNBPハブが欧州のホールセールガスの流動性をリード
- 英国NBP以上の成長率を記録するオランダTTF市場にはかなりの潜在性が存在
- 英国のNBP市場外に新規ガスハブ数社が台頭
- ホールセール電力市場の多くは現在、さまざまな開発段階にある
- 完全な市場開放後の10年間で、欧州に5つの地域電力ハブが登場する見込み
- 完全な市場開放後、ガス市場におけるハブ開発は個々のホールセール市場の力学と裁定取引のシナジーにより牽引される
- 新たなインフラ開発と供給パターンの変化:米国および英国でLNGがますます市場ファンダメンタルズに影響を及ぼすことを示唆
- LNGはガスの長距離輸送のためのパイプラインに代替的な手段を提供
- 欧州市場の多くはLNG受入基地の建設あるいは計画を行っている
- 米国ではLNG再ガス化容量の拡大が進む
- 世界におけるLNGの成長により、欧州のガス・電力市場のファンダメンタルズが米国主導に
- LNGバリューチェーンは米国電力セクターに大いに重要
付録
- 米国のLNG輸入基地(既存基地・計画中の基地・提案されている基地)
- 建設済み基地
- 米連邦エネルギー規制委員会(FERC)による認可済み基地
- 米国運輸省海事局(MARAD)/米国沿岸警備隊(COAST GUARD)による認可済み基地
- カナダによる認可済み基地
- メキシコによる認可済み基地
- 米連邦エネルギー規制委員会(FERC)に申請中の基地
- 米国運輸省海事局(MARAD)/米国沿岸警備隊(COAST GUARD)に申請中の基地
図表